2026.10.28 | by ミナ
ウルセラは「1回の買い物」ではない ― 続けたらいくらで、やめたらどうなるか
持続は一般に約1年。ならばこの施術の実体は、1回の価格ではなく「維持の契約」です。5年続けたら総額いくらになるのか、繰り返すと何が起きるのか、やめたらどうなるのか。クリニックが先に言わない部分を、根拠と一緒に整理しました。
効くのか ― まず、ここから
ウルセラ(HIFU)は、超音波の熱を深さ1.5/3.0/4.5mmに点で集め、コラーゲンの収縮と、その後数か月にわたる再生を起こす仕組みです。「効く」と言えるのは、軽度〜中程度のたるみの引き締めまで。切って引き上げる手術とは別物で、即効ではなく、変化のピークは2〜3か月後です。(根拠グレード:B ― 学会報告の蓄積がある水準。効果の断定ではありません)
どう変わるのか ― 大きさの正直なところ
変わりやすいのは顎のラインと頬の下側です。ただし変化の大きさは、周囲が「やった?」と気づく水準ではありません。「最近、疲れて見えない」と言われる水準です。写真で比べないと自分でも分かりにくいことがある ― それがこの施術の正直な大きさです。大きく変えたい人には、そもそも向きません。
繰り返すと、どうなるのか ― 「耐性」の答え
よく聞かれる「何度も受けたら、そのうち効かなくなるのでは?」への答えから。薬のような「耐性」の概念は、この施術にはありません。熱で凝固させる仕組みなので、体が慣れて無効になる、という話ではありません。
ただし、知っておくべきことが2つあります。1つ目は、繰り返しの過剰な照射や深すぎる照射で「脂肪の萎縮(頬がこけて見える)」が報告されていることです。特に痩せ型の顔で繰り返す場合は注意が要ります。2つ目は、次に書く「長期データ」の話です。
10年続けたらどうなるか ― データは、ありません
はっきり書きます。10年単位の長期データは存在しません。「10年続けても安全・有効」という根拠も、「10年で無効になる」という根拠も、どちらもないのが現状です。分からないことを分からないと言うのは、答えの一部です。10年先まで見通した上で始めたい人は、この「データがない」こと自体を判断材料にしてください。
やめたら、どうなるのか
やめた場合は、受けていた効果が少しずつ元の老化のペースに戻っていきます。「やめたから余計にたるむ」という根拠はありません。始めることは、やめられない契約に入ることではありません。この施術のexit(やめる自由)は、保たれています。
結局いくらかかるのか ― 5年の総額で見る
1回の値段ではなく、続ける総額で見てください。江南・ソウルの実測中央値(2026年10月21日時点)で単純に換算すると ―
維持総コストの換算例(中央値・年1回・全顔300ショット換算)
- ウルセラ系:1回 約₩1,350,000(≒¥135,000) → 5年で 約₩6,750,000(≒¥675,000)
- シュリンク系:1回 約₩150,000(≒¥15,000) → 5年で 約₩750,000(≒¥75,000)
100ショットあたりの実測中央値(ウルセラ系 ₩450,000/シュリンク系 ₩50,000、SeoulSaver価格データ・2026年10月21日時点)からの換算例です。実際のショット数や設計は院ごとに異なります。円換算は1円=10ウォンの目安です。
同じ「年1回の維持」でも、機器の選択で5年の総額が大きく変わります。1回の価格に驚く前に、5年の総額を置いて考える。それが、この施術との正しい付き合い方です。
代わりになるもの
維持・予防が目的なら、RF(サーマージ系)も同じ土俵の選択肢です。たるみが中程度を超えているなら、この価格帯を繰り返すより手術の相談が合理的になることがあります。ホームケア(レチノイド等)は肌の質感の領域で、引き締めの代わりにはなりません。
条件つき ― 「上限の見える維持契約」として納得できる人へ。
向いている人:軽度〜中程度のたるみで、「気づかれない維持」が目的の人。向いていない人:一度で大きく変えたい人/痩せ型で頬の脂肪を減らしたくない人(繰り返しに注意)。始める前に、5年の総額と「長期データがない」ことの2つを、自分の判断材料に入れてください。
対象コード:EN-HIFU | 根拠グレード:B | 価格データ:SeoulSaver価格データ(2026年10月21日時点)
価格の分布そのものは「同じ『ハイフ』なのに、なぜ9倍違うのか」で、施術の判定はハイフの評価カードにまとめています。
文:ミナ