2026.10.21 | by ミナ
韓国美容の価格は、なぜ人によって違うのか ― 施術評価カードの読み方
同じ施術のはずなのに、ある人は安く、ある人は3倍の見積もり。違いの多くは、腕の差でも運でもなく「価格の書かれ方」にあります。
韓国の美容クリニックの価格が分かりにくいのは、価格にいくつもの「種類」が混ざっているからです。まず、種類を分けること。そこからしか、比較は始まりません。
価格には「種類」がある
SeoulSaverのビューティ検証では、表示される価格を次の5種類に分けて記録しています。
価格の種類(表記の読み方)
- 通常価格(REG) ― 条件のない、基本の価格。比較の基準はこちらです。
- 初回価格(FIRST) ― 初めての人だけの価格。再訪時は通常価格に戻ります。
- イベント価格(EVT) ― 期間限定の価格。いつまでか、を必ず確認します。
- 「〜から」価格(FROM) ― 最小の条件での下限だけを示した価格。実際の見積もりは、ここから上がる前提で読みます。
- モニター価格(MON) ― 症例写真への協力を条件にした価格。同意の範囲と、断った場合の通常価格まで確認が必要です。
種類の違う価格同士を比べると、必ず結論を間違えます。初回価格と通常価格の比較は、比較になっていません。
表示価格と、相談室の提示額は違う
価格は3つの層で動きます。サイトやプラットフォームに載る「表示価格」、予約経路ごとの「チャネル価格」、そして相談の場で出てくる「相談室の提示額」です。麻酔代や管理代が別途だったり、当日にオプションが付いたりするのは、この最後の層です。見積もりを受け取ったら、まず「総額でいくらか」を一つの数字で確認すること。それが、後の食い違いを防ぎます。
評価カードの7つの項目
ビューティ検証の「施術評価カード」は、施術を7つの項目で評価します。価格適正度、価格透明度、効果の根拠(A〜Dの厚さ)、ダウンタイムと日程、リスクと欠点、日本と比べた場合、そして向いている人/向いていない人。最後に「おすすめ/条件つき/おすすめしません」の総合判定と、代案を添えます。すべての施術が「おすすめ」になることはありません。それでは評価ではなく、広告だからです。
数字は「分布」で読む
価格の良し悪しは、1院の値段では分かりません。同じ施術を受けた人たちの価格の広がり(分布)の中で、その見積もりがどの位置にあるか ― 中央値より上か下か、上位何%か ― で初めて読めます。だから評価カードの数字には、件数(n)と基準日を必ず併記します。現在、そのための価格データを江南と東京で収集中です。データが基準に届くまでは、カードの価格項目には「収集中」と明記します。推測で数字を埋めることはしません。
文:ミナ